もうだいぶ昔の話になりますが、自慢じゃありませんが私は相当程度の低い高校に在籍しておりました父親がその高校だけはいかんでくれと土下座したくらいですから(笑)父の願いもむなしく私はその高校へ進学と相成りまして、案の定相当程度の低い不良高校でした。高3の夏頃でしたか、進学(大学)を希望する生徒の数を調べたところ12,3人程しかいなく殆どの生徒は就職希望でした、最もその高校自体進学には重きを置かない校風のようでどちらかというと就職希望の生徒に重点をおいてました。又、進学組も推薦大学が用意されており、実力での進学希望の生徒は自分も含めたった2人!当然のように進学担当の先生は100%合格させるのが役目なので実力で進学を希望している私には「絶対受からん!やめとけ!」「君が受かるわけないだろうが」国立を目指してるわけでも、東京6大学を目指してるわけではないんだが、やめろやめろの一点張りこっちとしてもこうなりゃ意地でも受けてやる、「先生、受かったら逆立ちしてもらいますよ」「あー逆立ちだろうが土下座だろうがしてやるさ!」売り言葉に買い言葉とはこのこと猛勉強に取り掛かった。が、焦りはあった、なにせもう夏であるスタートが遅すぎた感は否めないラジオ講座を聞き、あらゆる問題集に取り組みもしたが11月の行われた旺文社の模試では D判定30%の合格率、目の前が暗くなり始めたが、ここでさじを投げるわけにはいかん英語、日本史はそこそこいけてるので、問題は現国だ、だが何をしたらいいのか要領がつかめない片っ端から本を読み漁った。只々ひたすらに読破していくうちに読書の魅力にはまっていった受験の為に始めた読書だったが、一冊一冊の書物の持っている世界の奥深さが面白く新しい本を手に取るのが楽しくなってきた。本を読んでいるときは受験のことなど忘れていた。
いざ勝負
直前の模試で現国の成績が驚くほど上がっていた。
只本を読んでいただけなのになというのが正直な感想
結果は?なんとか滑り込みセーフ、途端に体の力が抜けたのを感じた次第
早速あの先生の所へと急ぎ、約束どうりに逆立ちを、、と思ったんだが
そんなことどうでもいいや、取敢えず報告はするぞ
職員室のドアを開けると中にいた先生たちが一斉に立ち上がり拍手
訳が分からずポカンとしてると例の先生が目の前に立ち涙目で
「頑張ったな、お前は立派だ!俺は喜んで逆立ちするぞ」そう言って
床に手をついた、慌てて「先生、いいんだそんなことしないでください、
先生の言葉が俺の発奮材料になったんだ、むしろ、、、感謝してます」
なんか私も泣けてきて先生とハグしあった(笑)
懐かしくもいい思い出です
相変わらず本は読んでます。
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